じゅん&ネネ〜濡れた唇〜。

11月22日(水)。

いい夫婦の日だそうな。

今日も朝9時半のバスに乗って下界に下りる。
このバスは無料でこの辺りのマンション4棟を巡回して駅に向かう。
その次は10時20分発。
およそ50分の間に買い物を済ませて散歩して駅でバスを待つ。
今日もその通りのスケジュール。
バスを利用する人は、殆ど顔馴染みだから見知らぬ人がいると直ぐに目立つ。
10時20分発のバスに見慣れぬ外人が乗って来た。
おっ！
彼はギターケースを担いだ。
その前に小柄な少し派手目の女性が下りてきた。
おっ！見たことがある。
歌手のじゅん&ネネの一人、ネネだ。

じゅん&ネネ
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/じゅん%26ネネ
「愛するってこわい」
https://m.youtube.com/watch?v=tf0fcNCc7sg

このマンションは出来た頃には長嶋茂雄もセカンドハウスとして所有していると聞いたことがある。
吉行和子も別荘として使っていたそうだ。
だけど噂だけで芸能人なんて見たこともない。
それが今日まさかの芸能人遭遇。
車じゃなく無料バス利用！
ネネは唄ってる時はちょっとレズっぽい雰囲気で売っていたが、リアルではギターケースを抱えた外人と仲良く笑って改札口に消えて行った。

11/18
11月-10 濡れた唇
1972年 日活 75分。
脚本 こうやまきよみ
監督 神代辰巳
出演 絵沢萠子 谷本一

赤や青のネオンに化粧した夜の都会、昼はゴミと騒音の街と化す都内、田舎から出てきた若者達にはどれもこれも、あこがれの夢をうちやぶられ、そして都会の垢にまみれて行く、若い男女が肉欲におぼれ、それからはい出すためにおかしてしまった殺人、警察におわれる逃亡の中に彼等若者の生態を克明に、鬼才・神代辰己監督が描く、日活ロマン・ポルノ放浪篇。

初見。
いやあ、面白かったなあ。
さすが神代辰巳作品。
冒頭から春歌が何回か流れて、無気力と言うか目標もなくただその日を生きている若者たちが良く捉えられている。

絵沢萠子がいい。
ロマンポルノの中では随分年輩で主役ではなく、脇役でしか見たことがなかったが、こうして主役の彼女を見るとああ、絵沢萠子は神代辰巳作品になくてはならないミューズなんだと再認識した。

相手役の谷本一。
ロマンポルノ出身では長く活躍している方だろう。
先日見た北野武「アウトレイジ最終章」にもヤクザの親分役で出ていた。

久しぶりの神代辰巳作品。見ることが出来て幸せである。